猫のワクチンについてby動物看護師セガワ
いつもブログをご覧頂きありがとうございます。
まだまだ暑い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
動物看護師の瀬川です。
皆様、ご自宅のねこちゃんは毎年ワクチン接種を行っていますか?病院でも、打った方がいいの?どんな種類があるの?いつ打つの?といった質問を頂くことが多いです。
そこで今回はワクチンの必要性や種類などについて紹介したいと思います。
【ワクチンは必要なの?】
生まれた時は、母猫からもらった初乳の中に必要な抗体が入っていますが、生後2、3ヶ月位で効果が無くなります。そのため、その後はワクチン接種により十分な免疫をつけることが重要になります。ワクチン接種は法律で義務付けられているわけではなく、強制されることではないですが、病気を防ぐ、もしくは感染しても症状が軽減されるといった大きなメリットがあります。
【ワクチンはいつ打つの?】
仔猫の時に、母猫から譲り受けた抗体が消え始める頃(生後6〜8週齢)に1回目のワクチンを接種します。その後、より確実に免疫をつけるために、約1ヶ月ごとに2回目、3回目のワクチンを接種していきます。重要なことは、最終ワクチンを生後16週目以降に接種することです。
【防げる病気は?】
当院で扱っている三種混合ワクチンは別名コアワクチンと言われ、猫を飼育する上で必要不可欠なワクチンです。
①猫汎白血球減少症(猫パルボウイルス感染症)
症状としては、感染後早いと2日程で元気食欲の低下、発熱が見られます。その後、嘔吐や下痢をしたりします。重症化すると命を落とすこともあり、子猫の場合、致死率もかなり高いです。
②猫ウイルス性鼻気管支炎(ヘルペスウイルス感染症)
はじめは、くしゃみや目やに、目の赤みといった症状から始まり、上部気道炎や結膜炎を引き起こします。仔猫やシニア猫では死に至ることもあります。
③猫カリシウイルス感染症(猫風邪)
カリシウイルスは舌や口腔上部、結膜などで増殖します。発熱、涙、くしゃみといった症状を起こしますが、健康な猫であれば感染しても症状が出ないことがあります。
【まとめ】
今回この記事を読んで頂き、予防の大切さが少しでも分かって頂けると嬉しいです。しかしワクチン接種の際に気になることは、「ワクチンアレルギー」ですよね。副作用を考えるとワクチンを接種することが怖くなってしまうと思います。そのような時は、「ワクチン抗体価測定」といった検査もありますので、ご気軽にスタッフにご相談下さい!
ワクチン接種を定期的に受け、皆様の大切な猫ちゃんを病気から守ってあげてほしいと思います!
西調布犬猫クリニック 動物看護師 セガワ