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院長ブログ BLOG

耳血腫

こんにちは!獣医師のマナです。

耳血腫について知っていますか?
犬猫に多い症状のひとつに「耳血腫」があります。 今回はわんちゃん、ねこちゃんの飼い主様に向けて、この症状の原因や治療法、予防策について詳しく解説します。

耳血腫とは?
耳血腫は、耳の皮膚と軟骨の間に血液が溜まって、耳の一部あるいは全体が膨張する病気です。ヒトでは柔道やラグビーの選手がよくなりますね。
主な原因としては、犬猫では外耳炎に続いて耳を強く引っ掻くことによる内出血です。内出血を放っておくと最終的に耳の形が固く、くしゃっと変形してしまうことがあります。

症状のポイント
次のような症状が見られたら、早めの治療をおすすめします。
・耳が大きく膨らんでいる
・耳を触ると柔らかく、熱を持っている
・頻繁に耳を掻きむしったり、頭を振る行為が見られる

治療方法
耳血腫の治療は、溜まった血液を除去する外科的治療と、外耳炎などの耳を掻く根本原因の治療の両方が必要です。
1血液を抜く
穴をあけ溜まった血液の排出路をつくり、血液が溜まるスペースをなくすために縫合するなどの外科手術で対応します。注射器で何度も溜まった血液を抜去する方法もありますが再発することが多いです。
2再発防止
耳を保護するための3〜4週間包帯を巻き、経過観察を行います。
3外耳炎などの耳を振ったり、引っ掻いたりする根本原因を治療する
耳洗浄や抗生剤内服、点耳薬を使って、根本原因を取り除きます。

予防策
耳血腫を予防するには、日頃のケアが大切です。
定期的な耳掃除を行う。やりすぎは注意!
外耳炎を早期に発見し治療する。頭をブルブル振ったり、後ろ足でガリガリしているときは要注意!
散歩後に耳の中をチェックする。日頃から耳の中を観察したり、臭いを嗅いでみてください。
これらの習慣で、愛犬、愛猫の耳の健康を守りましょう!

私の体験談
昔、私の実家で飼っていた犬(茶色)は、新しく迎えた仔犬(黒色)と遊んでいる最中に耳を噛まれ、耳血腫になってしまいました。無事に回復しましたが、皆様も耳の異常に気づいたらすぐに動物病院にご相談ください。

愛犬愛猫の耳の健康を守り、快適な生活を送りましょう!

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