このような症状・お悩みは
ありませんか?
- 足を引きずっている
- 足を曲げにくそうにしている
- 歩き方がおかしい
- 後ろ足を伸ばす仕草が多い
- 骨が鳴る音がする
このような症状に当てはまる場合、
膝蓋骨脱臼の恐れがあります
歩くことができなくなってしまう恐れがあります。
少しでも異常が見られた場合、すぐに検査をする必要があります。
当院では、外科を得意とした獣医師による、
専門的な膝蓋骨脱臼治療を行っております。
獣医師紹介
院長
小川 圭一
略歴
麻布大学獣医学部獣医学科卒業
神奈川県、千葉県の動物病院にて勤務
平成18年4月より、どうぶつの森総合病院勤務
平成22年より同病院院長を務める
平成20年~23年まで麻布大学附属動物病院腫瘍科レジデント
獣医腫瘍科Ⅱ種認定医
元日本獣医がん学会評議委員
日本獣医がん学会所属
院長
小川 圭一
ご挨拶
当院は小さな町医者ですが、一次診療の中で最高でありたいと思っています。
当院に通っていただいている動物のためにあらゆる治療の中からより良い治療を考え、それを実践していく。
ご家族と協力しながら少しでも長く一緒に暮らしていけるよう、様々な手段を提示していく。
動物、ご家族と我々獣医師、看護師、さらには当院に関わるすべての人が幸せになれる。
そんな動物病院を目指しています。
対応症例
- 一般外科耳道切開術、全耳道切除(外側鼓室胞骨切除)、会陰ヘルニア整復術、鼠径ヘルニア、大腿ヘルニア、臍ヘルニア、軟口蓋過長、肛門嚢切除、皮膚再建手術、鼻孔拡大術 など
- 腹腔外科脾臓摘出術、胆嚢十二支腸吻合術、胆嚢切除、消化管吻合術、結腸亜全摘出、結腸固定術、胃の手術、胃捻転整復固定術、幽門形成術、食道列孔ヘルニア など
- 胸腔外科肺葉切除術、心膜切除、横隔膜ヘルニア、膿胸 など
- 泌尿器・生殖器外科去勢手術、避妊手術、子宮蓄膿症、帝王切開、会陰尿道瘻、腹壁尿道造瘻術、腎臓摘出術、腎結石、尿管結石、尿管ステント設置、膀胱結石、尿道結石、前立腺膿瘍 など
- 整形外科各種骨折整復術、膝蓋骨脱臼整復術、大腿骨頭切除術、前十字靭帯整復術、股関節脱臼整復術 など
- 神経・眼科外科胸腰部椎間板ヘルニア(片側椎弓切除術)、瞬膜フラップ、眼瞼縫合 など
膝蓋骨脱臼とは?
膝蓋骨とは人でいう膝のお皿のことです。何のためにあるのかというとまず膝関節を守るためと言われています。もう一つは太ももの前側の筋肉の力を効率よく発揮できるようにするためです。簡単に言うと人が椅子に座って膝を伸ばす際に、太ももの前側の筋肉が収縮して膝から下の骨を持ち上げますよね。その時に膝蓋骨が滑車の役割をしております。
膝蓋骨脱臼とは膝蓋骨が滑車溝というレールからはずれてしまうことです。膝蓋骨がはずれてしまうと効率よく力を発揮できなくなりますので膝の性能が格段に落ちます。それに加えて外れる際に軟骨面が削れますので関節炎を起こします。
基本的に膝蓋骨脱臼は勝手に治ってしまうことはないので脱臼を繰り返すことで関節炎はどんどんひどくなります。さらに脱臼を繰り返すうちにレールからはずれたり、戻ったりしていたものがはずれたままの状態になっていき、関節炎は進行します。
一般的には内側にはずれることが多いのでその場合には足先が内側を向いてしまいます。この内側を向いた状態というのは膝の中にある前十字靭帯に負担をかけ続けますので靭帯断裂を引き起こしたり、さらに半月板損傷の原因にもなります。
どのような症状?
グレードによって症状は変わってきますが、一番多く見られる症状は突然足を上げるようになります。歩いているときに膝蓋骨がポコッとはずれて急に片方の後ろ足を上げたままになり、そのうちポコッと戻って普通に歩くようになります。他にはぴょんぴょんジャンプしたり、滑る床を走っている時にゴキっと外れてキャンキャンと鳴いた後に後ろ足を上げたままにしているというのもよくあります。この場合はなかなか元に戻らないこともあります。なかには脱臼を繰り返しているにも関わらず全く症状がない場合もありますので注意が必要です。
原因・かかりやすい犬種に
ついて
原因は不明な点が多いのですが遺伝的な要因、外傷などが考えられています。単純に滑車溝というレールの高さが低ければ外れやすいですし、膝蓋骨が内外測どちらかに引っ張られている(骨の形の異常や膝蓋骨周囲の筋肉の力のバランスが悪いが原因)と外れやすいです。それは成長中や成長後においても起こりうることですが股関節や太ももの骨の膝に近い部分の発育不全が問題を引き起こしているのではないかと言われています。
罹りやすい犬種としてはヨークシャーテリア、チワワ、トイ・プードル、ポメラニアン、マルチーズ、柴犬になります。
グレードについて
【グレード1】
普段通りの運動で自然に外れてしまうことは稀ですがたまにある程度。足をまっすぐ伸ばした状態で指で膝蓋骨を押すとはずれ、指を離すと勝手に戻ります。
【グレード2】
膝蓋骨が普段の運動で外れてしまう頻度が少し増えます。内方脱臼の場合、足先を内側に向けて膝蓋骨を内側に押すと簡単にはずれます。外れた膝蓋骨を簡単い戻すことはできますが、戻さないと外れたままです。痛みを示す事はまれです。時折、スキップをするような跛行が見られます。
【グレード3】
重度の骨格変形がみられ、足先が内側を向いていたり、骨に湾曲がみられます。膝蓋骨はいつもはずれています。指で押して戻す事はできますが、指を離すと勝手にはずれます。頻繁に跛行を示します。
【グレード4】
膝蓋骨は常にはずれていて、戻そうとしても戻りません。骨格変形が顕著で膝関節を伸ばすことができません。常にうずくまっているように歩きます。早期に矯正しなければ修復は困難となります。
グレード | 身体検査 | 骨格異常 | 臨床症状 | 治療法 |
Ⅰ | 強制的に脱臼可能 | 最小限 | 最小限の跛行 | 無治療 |
Ⅱ | 間歇的脱臼(自発的) | 軽度 | 間歇的跛行 | 症状有りは早期手術 |
Ⅲ | 恒久的脱臼 (整復可能) |
中等度 | 重度跛行(負重不可) | 症状有りは早期手術 |
Ⅳ | 恒久的脱臼 (整復不可能) |
重度 | 重度跛行(膝屈曲) | 早期手術・矯正手術 |
当院での検査・治療方法
検査についてはまず触診にて筋肉の走行や筋肉量、膝蓋骨の位置、安定性などを確認します。次にレントゲン検査にて脱臼の状況、太ももやスネの骨の変形の程度、関節炎の有無を評価します。骨の形状の評価が困難な場合には外部のCTやMRI検査が可能な施設にご紹介することもあります。
治療方法についてはグレード1については体重制限や運動制限などで対応することがほとんどです。グレード2以上では基本的には外科手術により治療します。グレード4で骨切りによる整復が必要な場合には大学病院などの2次診療施設をご紹介することがあります。
当院の治療の特徴
Feature01
整形外科専門手術器具の使用
膝蓋骨脱臼の手術では一度に多数の器具を使用します。
当院ではあらゆる状況に対応できる専門的な整形外科用器具を使用し、手術をおこなっております。Feature02
痛みが少なく安全な手術
当院ではすべての症例について十分検討し、麻酔薬や鎮痛剤を選択しています。複数の作用の異なる鎮痛薬を使用し、麻酔薬を極力低容量で維持することで痛みが少なく安全に手術が行うことができます。
Feature03
丁寧な説明と安心の実績
説明に関しては膝の模型を使い、わかりやすくお伝えいたします。手術後に手術中の写真をおみせすることもできますので軟骨の損傷の度合いも知っておくことができます。当院ではこれまでに100症例以上の膝蓋骨脱臼の手術を行なってきており、脱臼再発もほとんどありません(当院での再発率わずか3%)。
Feature04
その子の状況に合わせた手術方法の選定
手術時の年齢、グレードや併発症によって手術方法を変えております。
若年犬の場合は、骨の成長障害を避けるための方法、高齢犬の場合は、前十字靭帯の損傷・断裂との鑑別を行い、併発している場合には膝蓋骨脱臼と靭帯断裂の両方に対する治療を実施するなど、その子の状況に合わせた最適な手術を行います。
まずはご相談ください
WEB予約する
当院の治療の流れ
Step01
ご相談・問診いつ頃から、どのような症状があるのかを詳しくお伺いいたします。些細なことでも構いませんので、気になることやご不安なことなど、なんでもご相談ください。Step02
検査視診、触診、レントゲン検査による膝蓋骨脱臼の評価を行います。また、血液検査、超音波検査などにより、麻酔がかけられるかを評価いたします。Step03
治療提案年齢、グレード、併発症などを考慮し、手術の可否、手術法のご提案をいたします。Step04
治療・手術手術当日の朝に来院していただき、同意書にサインしていただきます。ワンちゃんをお預かりして手術までの間、検査、留置処置、点滴、麻酔前投与薬などを行い、昼から手術となります。手術中、手術後も痛み止めのケアを行い、速やかに回復できるように努めます。実際の手術風景
Step05
術後フォロー手術後およそ3〜7日後に退院となります。退院後1週後に抜糸と包帯を取ります。その後2週ごとに検診を行い状態をみていきます。だいたい1ヶ月で平常時の歩行に戻ります。
治療費用
程度 | 検査・治療費合計 |
軽度 | 250,000円〜 |
中程度 | 300,000円〜 |
重度 | 500,000円〜 |
※費用は目安となります。体重等により変動する場合がございます。
※手術に関しては別途お見積もりを作成いたします。
飼い主様の声
- 犬種:ヨークシャーテリア年齢:8歳
お家で気づいた症状や様子の変化はありましたか?
1歳で去勢手術をするときにパテラがあると指摘されていました。しかし、たまにカクッと躓くことはありましたが普通に歩けていたので様子をみていました。8歳になってある日、散歩から帰ってしばらくしてから後ろ足を上げているのに気づきました。次の日に診察を受けると膝蓋骨脱臼と十字靭帯の損傷があると言われました。太っていることもあり、さらに悪化し足を使えなくなる可能性があるとのことで手術を決心しました。
手術後のご様子はいかがですか?
手術後はしばらく歩きにくそうにしていましたが、徐々に元のように歩けるようになり、1ヶ月ぐらいすると以前よりもしっかりと地面を踏み込んで歩くようになりました。おそらく何年もずっと痛みを抱えながら歩いていたのかなと思います。
手術を受けられてのご感想を教えてください
手術後の歩き方をみていると手術して正解だったと思います。以前はなんとなく力が入らないようなヒョコヒョコ歩くような感じでしたが今はどっしりと力強く歩いています。もともと体重が重いので相当膝に負担がかかっていたのだと思います。膝蓋骨脱臼があると靭帯に負荷がかかり続けてしまうとのことでしたので早く治してあげればよかったと思います。今後は体重を落としてたくさん歩かせてあげたいと考えています。大変な手術をしていただいてありがとうございました。
- 犬種:トイ・プードル年齢:2歳
お家で気づいた症状や様子の変化はありましたか?
最初は突然キャンと鳴いたかと思ったら後ろ足を片方上げていました。しばらく足をあげっぱなしにしていて10分くらい経ったら元に戻りました。それからはほぼ毎日足を上げるようになりました。特にボール遊びなどをしているときに多くなり、足を着くように戻るまでの時間が徐々に長くなっていきました。
手術後のご様子はいかがですか?
手術後は1週間ほどで足をついて歩くようになり、包帯を取ってからは恐々歩いている感じでしたが、すぐに元に戻りました。膝が外れることはなくなり思いっきりボール遊びができるようになりました。
手術を受けられてのご感想を教えてください
手術後の説明を聞いたときに膝の軟骨がかなり損傷していた(写真で見せていただきました)とのことでした。損傷した軟骨は元には戻らないと言うことを聞いて、もう少し早く手術を受けさせればよかったと反省しております。手術に関してはなるべく避けたい気持ちがあり、なかなか決断できずにいましたが手術後の元気に走っている姿を見ると今は手術を受けさせてよかったと思います。
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ご予約の際の注意事項
当院にて手術をご希望の場合は一度診察に来ていただき、状態を把握させてください。他院での手術後の再発例や骨の変形が重度な場合は大学病院を紹介させていただくことがございます。
医院情報
- 医院名西調布犬猫クリニック
- 診療
科目腫瘍科、外科、内科、皮膚科、歯科、眼科、手術、ペットホテル - 所在地〒182-0034
東京都調布市下石原1-7-8 西浜ビル1F - 最寄駅京王線「西調布駅」から徒歩8分
- 駐車場当院前の道路に設置されているパーキングメーターをご利用ください。駐車料金は当院が負担いたします。
アクセス
- 所在地〒182-0034 東京都調布市下石原1-7-8 西浜ビル1F
- 交通アクセス西調布駅
診療時間
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
9:00~13:00 | 〇 | × | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
13:00~15:00 | 手術 検査 |
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15:00~18:00 | 〇 | × | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
最終受付時間は18:00となります
休診日は火曜日、祝日です